婦人科系疾患の治療

子宮筋腫の女性(48)は、生理のたびに多量出血していました。
年齢的にはそろそろ閉経なので放置しても構わないのですが、出血が激しいため手術を勧められたのです。

本人が手術を断ったので出血を抑えるために”女性ホルモンを抑制するホルモン剤”を投与することになったわけですが、それだと女性ホルモンが抑えられて本当の閉経になりません。

ホルモン注射で仮りの閉経状態となり筋腫は少し小さくなりました。その代わり身体は更年期障害の症状でのぼせなどが起こり、具合が悪くなって止めてしまいました。

投与を止めれば再び多量出血です。結局、手術しか方法はないという手詰まりの状況に陥ったのです。ハリは、「三陰交」「陰陵泉」「血海」のツボに加え、骨盤周辺にしました。

最初はお腹の上から触ってもわかる握りこぶし大のサイズでしたが、身体が楽になるとともに筋腫も徐々に小さくなり、出血も収まりました。 手術をせず、ホルモン注射もせず、極めて自然な形で克服できたのです。

通常の生理痛も「三陰交」「陰陵泉」「血海」と子宮の周り、下腹部のツボが有効です。仙骨のうえ辺りをよく温めると生理痛の痛みは消えます。

婦人科系の疾患にはハリ灸をお勧めします。