パーキンソン病の治療

パーキンソン病
・パーキンソン病は、ガンなど他の重い病気のように患者さんの寿命を縮める病気ではありません。
・パーキンソン病は、「交感神経」の過緊張で起こります。
・年をとると人の体は「交感神経」が緊張します。
・鎮痛剤、胃腸薬、抗うつ薬などの薬を飲み続けると「交感神経」が緊張します。
・「交感神経」が緊張すると、パーキンソン病の発病リスクを高めたり,症状を進行させたりします。
・ハリ治療は「副交感神経」を優位にするので顆粒球は減り、活性酸素も減ります。するとドーパミンの分泌量が増え、パーキンソン病の症状は軽くなります。


一定の効果があると試験で証明されたハリ治療

パーキンソン病の患者さん203人(平均年齢64.7才)を、ハリ治療を受けているグループと、ハリ治療を受けていないグループに分けて、5年後の重症度を調べたところ、ハリ治療を受けたグループは、受けなかったグループに比べて、ホーン・ヤール重症度分類で2段階軽かったのです。

水嶋丈雄著 「パーキンソン病は自宅で治せる」

当院では、脉診、腹診、舌診により、本治法にて内臓のバランスを整えて、標治法(症状を取る)を行います。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

【L-ドーパ製剤について】

L-ドーパ製剤は非常によく効く薬で、パーキンソン病の四大症状を軽減してくれます。しかし、長く飲んでいると効きめが弱くなり、さまざまな副作用(ウエアリングオフ現象、オン・オフ現象、不随意運動、睡眠障害、幻覚、妄想、認知症)がでるので、できるだけ使用を開始する時期を遅くしよう、というのが、「パーキンソン病治療ガイドライン」の主旨です。

患者さんの年齢が75才以上、あるいは認知症の症状が出ている場合はL-ドーパ製剤を使う、というやり方が基本となっています。ですから、L-ドーパ製剤は「できるだけ遅く使い始める」、そして使う場合は「できるだけ少ない量にする」というのが治療のポイントです。そのため薬だけに頼らず、ハリ灸、リハビリなど自分で出来る療法も同時に行いましょう、パーキンソン病の人は、少しでもハリ治療を受け続けることがおすすめです。